住友ゴム、インパクト融資で三井住友信と契約 350億円・SDGs取り組み評価

【神戸経済ニュース】住友ゴム工業(5110)は29日、SDGs(国連の持続可能な開発目標)の達成に向けて取り組む会社に融資する「ポジティブ・インパクト・ファイナンス(資金使途を特定しない事業会社向け)」で融資を受ける契約を、三井住友トラスト・ホールディングス(8309)傘下の三井住友信託銀行と同日付で結んだと発表した。融資額は350億円、期間は9年とした。住友ゴムはSDGsで掲げる17種類の目標を具体化する会社として融資を受ける一方、目標の達成度合いを示す指標(KPI)を統合報告書などで開示する。

 三井住友信託銀をアレンジャーとする協調融資(シンジケートローン)とした。貸付人になったのは三井住友信託銀のほか、農林中央金庫、山陰合同銀行(8381)、千葉銀行(8331)、ゆうちょ銀行(7182)、群馬銀行(8334)、りそなホールディングス(8308)傘下の関西みらい銀行、静岡銀行(8355)、めぶきフィナンシャルグループ(7167)傘下の常陽銀行の9銀行だ。住友ゴムがSDGsに寄与するテーマの1つとして「低炭素社会の構築」を掲げることから、9銀行は日銀の「気候変動オペ」で資金供給を受けて貸し付けるとしている。

 住友ゴムと三井住友信との融資契約について、国連環境計画(UNEP)金融イニシアティブが作成したポジティブ・インパクト・ファイナンスの原則や、枠組みモデルに適合しているか日本格付研究所(JCR)から第三者意見を取得。適合性を確認した。

 住友ゴムは2020年5月にも三井住友信とインパクト融資の契約を結んだ。当時のゴム製品業界では初めて、SDGsの達成に向けた取り組みに対する評価を受けた融資だった。このときは今回と異なり三井住友信が単独で融資。住友ゴムは期間4年で50億円の融資を受けていた。

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