神戸市、須磨〜淡路の海上航路を10月に実証実験 自転車で渡る需要など検証

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【神戸経済ニュース】神戸市は23日、須磨港〜淡路島・交流の翼港を結ぶ船舶を運航する実証実験を10月8、9、15日に実施すると発表した。明石海峡大橋の開通を受けた、須磨港と淡路島・大磯港を結ぶ貨客船「淡路フェリーボート」の廃止から24年。各実施日とも1往復を運航し、自転車や徒歩で淡路島へ渡る新たな需要が出現したかなどを検証する。1便あたり100人の乗船を募集。このうち30人は自転車を持ち込める。24日から専用サイトで予約の受け付けを開始する。

 サイクリング人気の高まりを背景に、神戸市内でも淡路島内でも自転車の利用が増えている。特に淡路島では島を1周する「アワイチ」が全国的な人気だ。ただ明石海峡大橋は自動車専用道路のため自転車で通行できず、自前の自転車で淡路島を1周するには自転車を分解して袋詰めする「輪行(りんこう)」スタイルで路線バスに乗車するか、明石港〜淡路島・岩屋港を結ぶ渡し船「淡路ジェノバライン」を利用する必要がある。

 このため一般的なプレジャーボートよりも大型の船舶を係留できる須磨ヨットハーバーの岸壁を活用し、神戸市内である須磨から淡路島に、自転車や徒歩で渡るレジャーの需要があるか検証するのが今回の実証実験だ。神戸市は須磨海浜公園のリニューアルで、須磨での滞在型観光の活性化をねらう。須磨での宿泊客が淡路島まで気軽に足を伸ばすことができれば、須磨と淡路の双方にとってメリットになる可能性もある。

 ただ、そうした需要はそもそも存在するのか、感触を探るのが今回の実証実験だ。神戸市の久元喜造市長は23日の定例記者会見で「これに手応えを感じれば、規模を拡大した実証実験をするかどうか、というのが次のステップになる」と述べ、すぐに航路を商用化するのは難しいとの認識を示した。実証実験船は早駒運輸(神戸市中央区)の「boh boh KOBE」(写真=資料)を採用。乗船料は大人1000円、自転車持ち込み料300円などを予定する。

◎運航日
 10月8日(土)、9日(日)、15日(土)
◎運航ダイヤ
・往路(須磨から淡路島) 乗船受付8:15〜 須磨発9:00 淡路着10:00
・復路(淡路島から須磨) 乗船受付15:15〜 淡路発16:00 須磨着17:00

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