駐日インド大使と神戸市長、留学生受け入れ拡大で意見交換 神戸に木像を寄贈

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【神戸経済ニュース】インドのサンジェイ・クマール・バルマ駐日大使(写真左から2人目)は19日に神戸市役所を訪れ、同市の久元喜造市長(同3人目)と会談した。両氏は神戸市内の大学で、インドからの留学生受け入れ拡大をめざすことについて意見交換した。久元市長が「インドの優れた学生のみなさんに、神戸の大学に留学をしていただきたい」と述べた。バルマ大使は「大きな可能性はあると思う。具体的にどのような方法で、神戸への留学生が増えるか考えたい」と応じた。

 バルマ氏はインドから毎年およそ20万人の学生が海外に留学し、「このうち約95%が、奨学金に頼らない私費留学生だ」と説明。これらの留学生の多くが、日本よりもはるかに学費が高い米国やカナダの大学をめざすという。このため学費や生活費の観点から、やり方次第ではインドの学生が神戸の大学をめざす可能性はあると説明した。日本企業がインドでの事業の幹部として、日本への留学経験者を採用する例があることも紹介した。

 これに対して久元氏は「優秀な学生が米国やカナダをめざすのは、卒業後のキャリアなどを意識しているためだろう」と指摘。「インドから優れた学生を受け入れるためには、インドのみなさんから見て充実した教育、ふさわしい学科やプログラムを日本の大学が用意する必要があるため、大学関係者とも意見交換したい」と話した。さらに「日本の企業がインドからの留学生を、高度人材として採用する方向に持っていくことも重要」と強調した。

 会談終了後にバルマ氏から神戸市に、木像「Apsara(アプサラ)」の寄贈する式典を開いた(写真)。バルマ氏は木像について「オウムに話しかけるインドの美女」と説明。「古代インドの(伝説の)通信方法で、話しかけたオウムが飛んでいって相手にメッセージを伝えたことから、彼女は通信技術のエキスパートでもある」と話して笑いを誘っていた。神戸市議会の安井俊彦議長(写真右)が「インドは急速な経済成長とともに、日本との絆(きずな)が深まるとみられ、その発信基地を神戸にしたい」と述べ、木像への謝意を示した。

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