神戸鋼が続伸 溶接材料の値上げ発表後に独歩高、価格転嫁の進展好感か
- 2022/08/18
- 19:05

終値 612円 +3円(+0.49%)
【神戸経済ニュース】18日の東京株式市場では日経平均株価が下落するなか神戸製鋼所(5406)が続伸と、独歩高の展開だった。日経平均株価が下落するなか、朝安後は上げに転じ、一時は前日比7円高の616円まで上昇した。午前10時ごろに溶接材料の値上げを発表。ステンレス鋼用、アルミ用、裏当て材を除く溶接材料の全品種について、10月1日納入分から価格を15%程度引き上げると表明した。原材料価格やエネルギー価格の上昇を、販売価格に転嫁する。原材料高などで圧迫されがちな収益が改善するとの期待感が浮上しやすくなったようだ。
神戸鋼は9日に開いた2022年4〜6月期決算発表と同時に、営業利益の23年3月期予想を下方修正していた。説明会では鉄鋼以外の事業分野(セグメント)で、原燃料高の転嫁の遅れを想定したことを説明した。溶接は同社の収益に占めるウエートは比較的小さいが、鉄鋼以外の価格転嫁の進ちょくを好感する値動きだ。最近の溶接材料では、ステンレス鋼用を7月1日納入分から値上げした。このほか鉄鋼製品の線材・棒鋼・薄板3品(熱延、冷延、表面処理鋼板)といった鉄鋼製品は、断続的に値上げを実施している。
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