旧米領事館官舎、引き続き北野美術館が活用へ 来年5月の耐震工事終了後
- 2022/08/17
- 03:03
【神戸経済ニュース】神戸市は16日、耐震補強工事を進めている伝統的建造物の「旧アメリカ領事館官舎」(写真=神戸市提供)の活用事業について、優先交渉権者が北野美術館(神戸市中央区)に決まったと発表した。同社は阪神淡路大震災後の1996年から旧アメリカ領事館官舎を活用し、2020年に耐震補強工事に入るまで「神戸北野美術館」を運営していた。工事終了後に、同美術館の運営を再開する環境が整った形になる。
旧アメリカ領事館官舎は1898年に完成し、1978年まで米国の領事館官舎として使った。87年に米国の総領事館が大阪に移転した後も、異人館街の景観を形成する重要な建築物として神戸市が引き取った。阪神・淡路大震災以降は「神戸北野美術館」として活用。今回の工事が終了した後の建物活用事業について神戸市が公募し、展示施設とカフェを提案した北野美術館が提案内容と価格審査の両面で合格。優先交渉権者に決まった。
神戸市によると、いまのところ改修工事は23年5月末に終了する計画という。北野美術館には工事が終わり次第、引き渡す予定だ。そのうえで準備期間を経て「神戸北野美術館」の展示を再開するとみられる。
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