神戸-関空ベイ・シャトル、乗船客が500万人に到達 航空乗り継ぎ外で利用も
- 2022/08/11
- 23:37
【神戸経済ニュース】神戸空港と関西国際空港を約30分で結ぶ高速船「神戸-関空ベイ・シャトル」を運航するこうべ未来都市機構(旧OMこうべ、神戸市中央区)は10日、同路線の乗船客が2006年の神戸空港開港に伴う運航開始から500万人に到達したのを祝う式典を開いた。こうべ未来都市機構の山平晃嗣社長があいさつしたのに続き、乗船客の500万人目に当たる女性に、船長から花束、機関長から記念品を手渡した(写真=こうべ未来都市機構提供)。
神戸-関空ベイ・シャトルは国内線専用の神戸空港と、国際線が主体である関西国際空港の間で乗り継ぎをしやすくしたり、神戸を中心とした兵庫県などの住民が大阪湾の対岸に位置する関西国際空港を利用しやすくするための交通機関として設定された。比較的最近では、18年9月の台風21号での際、タンカーが衝突して関西国際空港の連絡橋も利用できなくなった際、神戸ー関空をピストン輸送して関西空港島から旅客を救出したことで注目された。
ただ、ここ数年は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて乗船客数は低迷。さらに乗務員同士の接触を避ける狙いもあり、20年には1日7往復(14便)と、平常時の16往復(32便)と比べて半分以下にまで輸送頻度を低下させた。現在も1日に10往復(20便)と便数は回復途上にある。国際線の就航便数も限られる中で、航空機への乗り継ぎ以外を目的とした乗船客を取り込む必要もありそうだ。
500万人目になった女性も航空機への乗り付きが目的ではなかったという。母親と娘も一緒に、りんくうタウン(大阪府泉佐野市)のアウトレット商業施設に3人で向かう途中だった。片道の通常運賃は大人が1880円。30日以内に往復するなら往復で大人3060円と割引になる。だが当日中に往復するなら「日帰り往復」チケットは大人2510円と大きな割引がある。「神戸どうぶつ王国」とセットの乗船券を発売するなど、大阪側からの利用増もめざしている。
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