三星ベの4〜6月期、純利益24%増 仕入れコスト高も円安が追い風
- 2022/08/08
- 15:09

【神戸経済ニュース】自動車向けなど工業用ベルトを製造する三ツ星ベルト(5192)が8日発表した2022年4〜6月期の連結決算は、純利益が前年同期比24%増の20億円だった。合成ゴムの仕入れ価格や物流運賃、電力などエネルギー価格が上昇したのが収益の重しになったが、円安が追い風になり最終増益を確保。営業外収益として「為替差益」を6億7700万円計上したことの寄与が大きかった。
売上高は7%増の206億円、営業利益は7%減の21億円になった。国内のベルト販売はほぼ横ばいだったが、海外ベルト販売は18%増の110億円と大幅に伸びた。海外ベルトは「販売数量も伸びたが、為替の影響が大きかった」(広報担当者)という。数量増は新型コロナウイルスの感染拡大が一服し、東南アジアの工場が操業度を高めたことなどが背景。ただ原燃料高や物流運賃高の影響は、原価低減などで吸収できず営業減益になった。
23年3月期の連結業績予想は据え置いた。純利益は前期比1%減の63億円を見込む。コスト高などは一定程度を今期予想に織り込んでおり、むしろ想定よりも販売はやや上回り、コストはやや下回るペースで推移しているようだ。年間で220円(うち中間110)を配当する計画も、変更しなかった。
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