川西倉4〜6月期、純利益86%増 大幅上振れで通期予想「未定」に変更

20220808川西倉庫

【神戸経済ニュース】神戸港や大阪港などで倉庫を展開する川西倉庫(9322)が8日発表した2022年4〜6月期の連結決算は、純利益が前年同期比86%増の3億800万円だった。国際物流事業のうち慎重にみていた混載(フォワーダー)事業で、想定を大幅に上回る活況が続いた。21年11月に稼働した横浜港の新倉庫について、4〜6月期を想定していた不動産取得税の納付が、下期にずれ込む見通しになったのも寄与した。

 売上高に相当する営業収益は28%増の70億円、営業利益は79%増の4億3300万円だった。国内物流事業も取扱高は当初予想を上回る推移で、倉庫業務、港湾運送業務ともに堅調だった。国際物流事業は海上運賃の上昇や円安などが追い風になった。営業利益と純利益は、従来の4〜9月期の連結業績予想(3億5000万円、2億3500万円)を上回った。

 22年4〜9月期の連結業績予想は上方修正し、営業収益は前年同期比22%増の135億円(従来予想は120億円)、営業利益は45%増の6億7500万円、純利益は48%増の4億7500万円の見通しとした。さらに中間配当に2円の特別配当を上乗せ。年間配当計画は前期比2円増配の16円(うち中間9円)と、従来予定の14円(うち中間7円)から増額する。

 一方で23年3月期通期の業績予想は取り下げて「未定」に変更した。上期の業績が大幅に上振れする見通しになったが、主因である混載事業の先行きが読みづらいためという。「大きく落ち込むとは考えにくいが、海上運賃は下落もみられ始めており、市況の予想はきわめて困難」(経理担当者)として、いったん開示を見送ることを決めた。業績予想が開示できるようになった段階で、改めて通期予想を示したいとしている。

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