トーカロ、今期純利益8%増に上方修正 半導体分野けん引・受注残高が5割増

20220729トーカロ

【神戸経済ニュース】表面処理加工のトーカロ(3433)は29日、2023年3月期の連結純利益が前期比8%増の74億円になりそうだと発表した。従来予想の71億円から上方修正し、過去最高益を見込んだ増益幅が拡大する。高速通信網「5G」向けなど世界的な半導体需要の高まりを背景に、半導体製造装置向け溶射加工の受注が想定以上に膨らんだのを反映する。

 売上高は10%増の482億円、営業利益は9%増の112億円を見込む。従来予想は475億円、110億円だった。6月末時点の半導体・FDP(平面ディスプレー)分野の受注残高は47億円と、前年同期に比べて50%増加した。新型コロナウイルスの感染動向や、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻など不透明要因はあるが、通期でみても当初想定を上回る需要が見込めると判断した。

 同時に発表した22年4〜6月期の連結決算は、純利益が前年同期比3%増の19億円だった。半導体・FDP分野と産業機械分野を合わせた溶射加工は、ほぼ期初予想通りに推移。海外向けの売上高は円安の恩恵を受け、為替差益の発生も追い風になった。ただ労務費や電力価格の上昇が逆風で、営業利益は前年同期を下回った。売上高は11%増の119億円、営業利益は1%減の27億円になった。

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