神栄の4〜6月期、純利益34%増 円安進展で為替差益が寄与

20220729神栄

【神戸経済ニュース】商社の神栄(3004)が29日に発表した2022年4〜6月期の連結決算は、純利益が前年同期比34%増の2億900万円だった。営業利益は前年同期に比べて減少したが、外国為替市場で円相場が下落したのを受けて、外貨預金や海外資産の評価額などが上昇。営業外収益に為替差益9800万円を計上したことなどが寄与した。

 売上高は5%増の97億円、営業利益は26%減の1億6300万円だった。分野(セグメント)別の売上高が前年同期比16%増の74億円と、同社全体の76%を占めたの「食品関連」で、外食向け冷凍食品の需要が回復。内食需要向けも伸びて同社全体の売上高を押し上げた。一部品目の値上げも増収に寄与した。ただ、仕入れコストの急速な上昇が、販売価格への転嫁が追いつかず、営業減益につながった。

 23年3月期の連結業績予想は据え置いた。純利益は5%増の5億円を見込む。今後は仕入れ価格の上昇に応じた販売価格への転嫁を進め、採算改善をめざす。

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