石原ケミ4〜6月期、純利益4%減 配当は年34円に増額・前年同期に特別利益

20220728石原ケミ

【神戸経済ニュース】ハンダめっき液大手の石原ケミカル(4462)が28日に発表した2022年4〜6月期の連結決算は、純利益が前年同期比4%減の5億1300万円だった。前年同期に有価証券売却益の6100万円を特別利益として計上した反動が表れた。引き続き製品の需要は継続し、営業増益を確保。年間配当金は34円(うち中間17円)と、従来予定の30円から増額した。同社の過去の株式分割を考慮すると、配当額は過去最高になる。

 売上高は9%増の51億円、営業利益は7%増の6億6000万円だった。事業分野(セグメント)別では、パッケージ基盤向けのめっきへの対応を始めた「金属表面処理剤および機器等」が収益をけん引。同分野の売上高は前年同期比4%増の27億円。エアコン洗浄剤のカーディーラー向けが拡大した「自動車用化学製品等」も、売上高が12%増の9億900万円と伸び、収益の寄与が大きかった。

 配当金の増額は4〜6月期の業績が、年間計画に対して順調に推移していると判断したため。ただ年度を通じて大幅に上振れるとはみておらず、23年3月期の連結業績予想は据え置いた。純利益は前期比2%増の21億円を見込む。

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