森ビル研「都市特性評価」で神戸市、5年連続6位 「環境」評価が向上

【神戸経済ニュース】森ビルのシンクタンクである森記念財団都市戦略研究所(東京都港区)が発表した、2022年の「日本の都市特性評価」で神戸市は、総合順位で6位だった。6位は第1回の調査だった18年から5年連続。昨年との比較では、「環境」分野での得点が向上。自然環境の満足度に加え、気温・湿度が快適な日数、街路の清潔さの指標で得点が伸びたという。「生活・居住」も得点が向上。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて国際会議が減り、「文化・交流」は昨年の4位から1つ順位を落としたが、「環境」の順位が改善したことで同研究所は神戸市を「さらにバランスのとれた都市となった」と評価した。

 東京を除く国内の主要138都市を対象に、6分野の83指標を算出。この合計得点で評価した。1〜5位には大阪市、京都市、福岡市、横浜市、名古屋市が並んだ。順位は昨年と同じで、大阪市の首位は2年連続。兵庫県では神戸市のほか姫路市、尼崎市、西宮市、伊丹市、明石市、加古川市、宝塚市が調査対象。順位を明確にした80位以内には、西宮市が29位、姫路市が40位、宝塚市が63位に入った。

 一方、今年は各都市300人の居住者(20歳以上の男女)にアンケート調査し、都市のイメージを表す単語や短い文章を聞いた。神戸市では「海」「山」「自然」「都会」「近い」「交通」「便利」といった単語が多く登場したという。登場する単語の共通性などに着目する「共起ネットワーク分析」によると、神戸市と横浜市が「お洒落(しゃれ)」で結びつき、イメージの類似性が表れたとしている。

 同じ指標で東京23区を評価すると、総合順位は千代田区、港区、中央区、渋谷区、新宿区の順になり、上位は昨年と同じ順位だった。千代田区は「経済・ビジネス」「生活・居住」「交通・アクセス」の3分野で23区中トップだった。

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