バス路線「シティーループ」「ポートループ」でVisaのタッチ決済 秋から実証実験

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【神戸経済ニュース】神姫バス(9083)と、三井住友フィナンシャルグループ(8316)傘下の三井住友カードなどは、神戸市内で神姫バスが運行する路線バス「シティーループ」「ポートループ」の2路線で、「Visa(ビザ)」ブランドのクレジットカードなどでキャッシュレス決済できる「タッチ決済」を導入すると26日に発表した。現在は交通系ICカードを使った運賃のキャッシュレス決済が可能だが、使える決済手段を多様化して観光客などの利便性を高める。今秋に実証実験として機材を設置する。(写真上がポートループ、同下がシティーループ=いずれも資料写真)

 ビザの「タッチ決済」は、すでに神戸空港では全施設で導入済み。観光客の利用が多いバスの2路線でも、同様の決済手段を導入することで、利便性向上、乗務員の対応時間短縮による定時制向上、利用状況の分析によるサービスの拡大や新サービスの検討などにつなげる。シティーループの8台と、ポートループの4台の合計12台に、小田原機器(7314)のキャッシュレス決済端末「BOSS」を新たに設置することで、利用できるようになる。

 ビザのタッチ決済を導入するのにあわせて、新サービスも試験的に導入する。1日または1カ月といった決められた期間に支払う運賃に上限を設け、たくさん利用すれば運賃が定額になる「上限運賃適用サービス」を実施。このほか新機材BOSSではQRコードを読み取れることから、「Kobe 1-day loop bus ticket」「Kobe 2-day loop bus ticket」(シティーループ、ポートループ共通の1日乗車券と2日乗車券)を、現在の乗務員が目で見て確認する方法からQRコードで記録する方法に切り替え、乗車実績を蓄積・分析できるようにする。

 タッチ決済を導入する詳しい日程や、上限運賃適用サービスの制度設計などは今後詰める。実証実験には神姫バス、三井住友カード、小田原機器のほか、ビザのタッチ決済に関するシステムなどを提供するビザ・ワールドワイド・ジャパン(東京都千代田区)、乗客が利用履歴や上限運賃の適用を確認できるようにするアプリを提供するQUADRAC(クアドラック、東京都港区)、1日券・2日券などQRコードを使う企画乗車券を販売するアプリ「RYDE PASS」を提供するRYDE(東京都渋谷区)の合計6社が参加する。

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