斎藤兵庫知事、eスポーツ「交流人口拡大へ大事なテーマ」「ストツー世代」

【神戸経済ニュース】兵庫県は22日午後、コンピューターゲームをスポーツととらえる「eスポーツ」を通じた地域活性化について、有識者から意見を聞く「第1回兵庫県eスポーツ推進検討会」を開いた。斎藤元彦知事は冒頭であいさつし、eスポーツについて「兵庫県の交流人口拡大のための大事なテーマとして議論していきたい」と述べ、県として推進したい意向を述べた。「大きな成長産業として」の期待もあり、「これをしっかり兵庫県で根付かせていきたい」と強調した。

 野球の甲子園、ラグビーの花園のような、優秀なeスポーツ選手がめざす「聖地」ができれば交流人口の拡大につなげられる。一方で、斎藤知事は「地理的とか時間的な制約を超えてつながれるという面白い可能性もある」のもeスポーツの特徴と説明した。さらに「兵庫からクリエイターが出てくるのも楽しみだしワクワクする」とも期待する。自身も「ストツー(格闘ゲームの「ストリートファイターⅡ」)世代」と中高生時代に楽しんだゲームを振り返っていた。

 この日の有識者による意見交換では、小中学生の保護者らの間で根強い「ゲームは勉強やスポーツを妨げる」といった見方を「偏見」と指摘。チームワーク、論理的思考力、練習・実践・反省という技能向上の過程を体得できる機会と位置付けた。大会の開催を通じたイベント興業による経済効果や、関連事業の起業による活力の創出にもつなげられるとの見方でも一致した。

 兵庫県は10〜11月ごろに兵庫県と民間で費用を折半した実証事業を開催。さらに検討会を重ね、年内にも今後の取り組みについて方向性をまとめる方針だ。22日の検討会には有識者として折田楓merchu代表、金井庸泰・兵庫県eスポーツ連合副会長、中島賢一NTT西日本イノベーション戦略室担当課長、朴延ひょうご震災記念21世紀研究機構主任研究員、松尾厳潔・神戸電子専門学校学務グループリーダーが出席した。

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