円安進行、輸出企業の業績に押し上げ効果か 4~6月期の決算発表予定

20220721第1四半期決算

【神戸経済ニュース】神戸市内に本社を置く上場会社の2022年4〜6月期決算発表では、外国為替市場で円相場が24年ぶりの円安・ドル高水準に下落した影響がどう表れるかが関心を集めそうだ。燃料や資源価格の高値は、すでに発表した23年3月期通期の会社予想にほぼ織り込み済み。だが、円相場は一段と下落。輸入価格の上昇につながるが、海外売上高の比率が高い、輸出型の会社の場合はドルで支払いを受けた商品の円換算値が膨らむ。海外資産の円建て評価も高まるなど、業績に押し上げ効果が見込める。

 ロシアによるウクライナへの軍事侵攻をきっかけに原油価格は上昇したが、指標であるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)期近物の価格は、6月前半に1バレル120ドルを超す水準に上昇した後は下落する展開に転じた。半面、今期予想の発表が相次いだ5月前半に1ドル=130円近辺だった円相場は、足元で140円の大台が視野に入る値動きだ。日銀は大規模緩和を続ける方針を維持しており、さらなる円安も見込まれる中で、早々に業績予想を修正する動きが出るかどうかも注目されるだろう。

 加えて新型コロナウイルスの感染拡大「第7波」の影響が何らかの形で表れるかも確認したい。ここにきて1日の新規感染者数が過去最高を更新するなど、国内外で感染が再び広がっている。だが政府は、まん延防止等重点措置や緊急事態宣言などを発令せず、感染対策と経済社会活動の両立をめざす方針を維持している。足元の感染者数の増加では、従来と同様に対面型サービスの業種が影響を受けるのか、改めて関心を集めるとみられる。

 発表は比較的分散するが、祝日「山の日」の前日である8月10日に8社が集まる。その後の飛び石連休の谷間になる12日にはアシックス(7936)や川重(7012)などが発表を予定。一方で最も早く発表するのは今回も、会計期を20日締めとしているアジュバン(4929)で22日に発表を予定する。このほか7月29日には5社が発表とやや多く、7月中の発表は9社なりそうだ。

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