兵庫県、新型コロナ「行動制限」回避の方針確認 医療体制強化やワクチンで対応
- 2022/07/15
- 21:48
兵庫県では15日の新規感染者数が5433人と、2月18日以来およそ5カ月ぶりに5000人を超えた。徐々に入院が必要になる患者は増えていることもあり、患者数の増加に備えた入院医療体制のフェーズ(局面)を、専用病床を1000床程度確保する「Ⅲ感染拡大期1」から、1200床程度確保する「Ⅳ感染拡大期2」に引き上げた。さらに保健所向けの応援職員を100人まで増員できるよう準備するなど、業務のひっ迫に備える。3回目や4回目のワクチン接種について呼びかけを一段と強化するほか、高齢者施設と医師・医療機関の連携について確認も進めている。
飲食店の営業時間短縮といったと措置を取らなかった背景として、「飲食店でクラスター(感染者集団)が発生している状況でもない」と指摘。むしろ職場や学校の部室などで感染が広がっているケースが多いという。「確かに行動制限すれば人流は抑えられるが、それによる社会的なコスト、デメリットを考えたときに、現在の(新型コロナウイルスの変位株である)オミクロン型の重症化率を考慮すると割に合わないという面がある」と説明した。このため「強い行動制限は必要ないということで、政府も同じ方針だ」と話していた。
さらに感染者数が増え、病床使用率が上昇した場合でも、「次の一手」は従来同様の飲食店に対する営業自粛要請といった行動制限ではないという。この日の対策本部会議では「行動制限をするというよりも、バックヤードでの換気や黙食をしっかりやってくださいとか、発熱していなくても少しでも体調が悪い場合は出勤や登校を控える、といったことを徹底するのが大事ではないか、という話になった」と斎藤氏は説明していた。
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