ATAOの3〜5月期、純利益8.6倍 ネット通販切り替えで広告抑制

20220713スタジオアタオ

【神戸経済ニュース】バッグや財布を企画・販売するスタジオアタオ(ATAO、3550)が13日に発表した2022年3〜5月期の連結決算は、純利益が前年同期比8.6倍の6100万円だった。ネット通販サイトの自社化に向けて、新旧サイトが並立する期間ということもあり、ネットでのバナー広告などの宣伝広告費を抑えたのが寄与した。前年同期に「ILMER(イルメール)」ブランドについて実施したテレビCMを、今期は実施しなかったことなども寄与した。

 売上高は17%増の12億2000万円、営業利益は4.9倍の9900万円になった。売上高の内訳は店舗販売が4億7200万円、ネット通販が7億2900万円。店舗販売は前年同期に新型コロナウイルスの影響で、百貨店の休業要請があった反動で増収だった。ネット通販は、収益認識に関する新会計基準を今期から適用したことで、2億4200万円押し上げられたという。会計基準の違いを考慮した実質ベースでは、売上高は微減になった計算だ。

 2023年2月期の連結業績予想は据え置いた。連結最終損益はトントンを見込む。旧サイトの運営終了で8月から積極的な広告宣伝を再開するが、自社化によってサイト運営も効率化する見込みで、これは今期予想に織り込み済みとしている。

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