(動画)JR西日本、神戸で列車事故の大規模訓練 消防・警察・医師ら含め190人参加
- 2022/07/12
- 09:58
2022/07/18 01:50 動画を追加しました。
【神戸経済ニュース】JR西日本(9021)神戸支社は11日、突然の豪雨による災害による列車事故を想定した大規模な訓練を神戸保線区(神戸市兵庫区)付近の線路で実施した。2005年4月に発生した福知山線での事故の教訓をふまえ、乗客の救護と、2次的な事故の防止を中心に訓練できるように事故を再現。訓練には消防や警察、医療機関なども含めて約190人が参加して、関係機関などと素早く連携できるかなどを確認した。
事故現場はJR神戸線(山陽本線)の兵庫〜新長田間を想定した。いわゆるゲリラ豪雨によって盛り土が崩壊し、線路陥没が発生。4両編成の電車の1〜2両目が脱線し、車内では多くの乗客が負傷したという状況だ。事故が発生したら周辺の電車を止めて2次的な事故を防ぐことや、迅速な連絡体制、各機関への通報と連携、事故対応の応援に入るJR社員の間での情報伝達など、実際の事故さながらに訓練した。
訓練はJR西日本の神戸保線区の横を通るJR和田岬線で、電車を運転する予定がない日中の時間を使い、実際の営業線上に4両編成の電車を停車させて実施した。参加者は神戸市消防局が約40人、兵庫県警が約30人が参加。医療機関からは、兵庫県災害医療センター、神戸市立医療センター中央市民病院、神戸大学医学部附属病院から医師や看護師ら約20人が加わった。JR西日本の社員は見学者も含めて約100人が参加した。
午前10時半に訓練を開始し、午前11時半ごろには重症者すべて救急車での搬送を完了した。閉会式であいさつしたJR西日本の国弘正治神戸支社長は災害の激甚化や、車内での放火といった事件が発生したことに触れ、「どのような事態に直面しても対処できるよう、危機感を持っていなければならないと改めて痛感する」と話す。さらに「最も大切なのは事故にあったお客さまの人命と、車内に残されたお客さまの不安な気持ちに応えること」と強調した。
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