川重、10年物の環境債を起債 利率0.789%・発行額90億円 

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【神戸経済ニュース】川崎重工業(7012)は8日前場の債券市場で、グリーンボンド(環境債)にあたる10年物の普通社債を起債した。表面利率は0.789%、発行価格は100円(応募者利回りは0.789%)、発行額は90億円とした。10年物国債367回債に対する上乗せ幅(スプレッド)は0.54%になった。銘柄名は「川崎重工業第59回無担保社債(社債間限定同順位特約付き)(グリーンボンド)」。

 発行日は14日で、最終償還日は2032年7月14日。機関投資家向けに販売し、主幹事の野村証券、みずほ証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券がそれぞれ37億円、29億円、24億円を引き受けた。格付けは日本格付研究所(JCR)から「A(シングルA)」、格付投資情報センター(R&I)から「A−(シングルAマイナス)」を取得した。

 資金調達の枠組みは、国際資本市場協会(ICMA)のグリーンボンド原則とソーシャルボンド原則、環境省の「グリーンボンドガイドライン」に基づいて決めた。調達した資金は、二酸化炭素(CO2)などの発生を抑えて水素を輸送・貯蔵する「クリーン水素サプライチェーン構築」に関する事業に関する支出や、借り換えに充当する。

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