神戸市、多井畑西地区「5haの土地」聞き取り型市場調査 自然体験する施設など

20201015多井畑

【神戸経済ニュース】神戸市は須磨区から垂水区にかけての多井畑西地区(写真=資料)で、遊休地になっている約5ヘクタールの市有地について、有効利用に向けて民間企業からアイデアを募集するサウンディング(聞き取り)型市場調査を実施すると発表した。20年に都市再生機構(UR)から神戸市が無償譲渡を受けた29ヘクタールに、隣接した土地だ。神戸市は現地見学会の参加申し込みや質問などの受け付けを始めた。

 多井畑西地区は須磨区多井畑と垂水区下畑町に広がる地域。URが住宅開発を目的に土地を保有していたが、開発計画がまとまらないうちに人口減少時代に入った。周辺では民間の住宅などが十分に供給されていることもあり、URは住宅開発をせず、土地を手離すことを決めて神戸市に無償で譲渡した経緯がある。神戸市はこれを里山や農地として保存する方針を示している。

 このため今回調査する5ヘクタールについて、用途としてはキャンプ場といった、自然を体験するきっかけになるレジャー施設などを想定。地元へも波及効果がある施設が望ましいとしている。アウトドアに関する企業などに、今回の市場調査に参加を促したい考えだ。道路整備は必要か、上下水道はどうかといった、土地を活用するにあたり行政への要望や役割分担などについても、意見を聞きたい考えだ。

 現地見学会を20日(雨天などの場合21日)に開催し、参加申し込みは15日まで受け付ける。質問は29日まで受け付け、8月5日までに回答する。サウンディングへの参加を希望する場合は「エントリーシート」を提出する必要があり、締め切りは8月26日。実際のサウンディングは9月5〜9日に実施予定だ。神戸市のホームページには詳しい実施要領を掲載した。

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