プロロジス、神戸テク・ロジでの5棟目が完成 神戸市開発の新産業団地に関心も

20220701鏡開き

【神戸経済ニュース】米物流施設開発プロロジスの日本法人は6月30日、神戸市が開発した複合産業団地「神戸テクノ・ロジスティックパーク」(テク・ロジ、神戸市西区)で5棟目の物流施設「プロロジスパーク神戸3」(2枚目の写真)の完成を祝う式典を同施設内で開催した。プロロジス日本法人の山田御酒社長(1枚目の写真中央)や設計・施工を担当した五洋建設(1893)の清水琢三社長(1枚目の写真右)らが出席した。出席者のあいさつなどに加えて、鏡開きで新施設の完成を祝った。これでプロロジスがテク・ロジで計画した物流倉庫5棟すべてが完成した。

 地上4階建てで1〜2階をセンコーグループホールディングス(9069)の事業会社であるセンコーが、3〜4階を医療機器・理化学機器の専門商社である宮野医療器(神戸市中央区)が、それぞれ入居する。1〜3階それぞれにトラックバースを備え、スロープを使って2階や3階にコンテナトレーラーが直接乗り入れられる。3・4階は一部を吹き抜けにして、自動倉庫システムを導入する。プロロジスパーク神戸3で働く従業員向けの駐車場を200台分用意した。

 今回の「神戸3」はプロロジスの5棟全体の防災センターとしても機能させる。備蓄燃料で最大7日間の自家発電による稼働が可能であるほか、防災用品などの備蓄倉庫も備えた。式典であいさつしたプロロジスの山田社長は「最初に計画した2011年当時は賃貸型の物流施設が一般的ではなく、(産業団地を開発した神戸市の)理解を得るのに時間がかかった」という。現在は用地がほぼ完売するなか「新しい産業団地の計画も聞いている」と述べ、神戸市が西区押部谷に計画中の新たな産業団地にも関心を示した。

20220701プロロジス神戸3

 式典終了後に記者らの取材に応じた山田氏は、神戸市内陸部の産業団地について「津波被害を受けず、住宅地の近くで労働力を確保しやすい内陸の立地は、関西では貴重」と評価した。ネット通販の急拡大で小口の荷物が増え、「物流倉庫での人手の確保はますます重要になっている」という。一方で「このところ物流施設は供給(完成棟数)の過去最高が毎年続いている」と指摘し、供給過多に陥ることへの警戒感を示した。今後については「需要動向をしっかり見極めることと、(市況が悪化しても)選び続けられる倉庫であることを特に心がけたい」と話していた。

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