斎藤兵庫知事、播州織の職人と対話 県庁で即売会「フィールドパビリオン候補」
- 2022/06/29
- 13:31
【神戸経済ニュース】兵庫県の斎藤元彦知事(写真左)は29日、西脇市を中心とした北播磨地域の地場産業である「播州織(ばんしゅうおり)」の職人と対話する行事に出席した。自然な肌ざわりや変化に富んだ風合い、豊かな色彩が特徴である播州織の展示即売会を、県庁のロビーで開催したのに関連して開催した。斎藤知事は、200年を超す歴史がある播州織の産地訪問が、2025年の国際博覧会(大阪・関西万博)に向け、兵庫県の観光地などをパビリオンに見立てて観光誘致する「フィールドパビリオンの候補」と強調していた。
播州織の職人は、独自の織物ブランド「niki」を主宰する大塚美智代さん(写真左から2人目)、大木戸織布(西脇市)でデザインを含めた生地作りを担当する秋原真奈さん(写真右から2人目)、東播染工(西脇市)でアパレルブランド向け生地の提案・自社製品のデザインを手掛ける足立直人さん(写真右)が参加した。3人の職人に斎藤知事が質問する形で対話が進んだ。大塚さんは、国内で失われつつある技術である「ジャガード織」と「からみ織」の組み合わせで、新たな付加価値作りをめざしていると話した。
秋原さんは、1メートルからという少量でもアパレルブランドと連携して生地を提供する仕組みが、コロナ禍の大量生産の受注が途絶えた局面で奏功したと話していた。足立さんは、「生地を意識してもらえるような、ものづくりがしたい」という。さらに「いちど産地を見にきてほしい」とも話していた。播州織の展示即売会は午後3時に終わるが、兵庫県や西脇市は今回をきっかけに播州織の歴史を紹介しながら商品を展示販売する「播州織工房館」(西脇市)への誘客にも弾みを付けたい考えだ。
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