久元神戸市長、王子公園「大学誘致の効果を丁寧に説明」 科学館も強化継続

【神戸経済ニュース】神戸市の久元喜造市長は27日午前の神戸市議会本会議で、「大学誘致の意義や効果について市民に十分に伝えきれていないと認識していて、意見交換などで丁寧に説明し、理解を求めていきたい」と述べた。経済効果については、少し前の試算と断ったうえで「3500人規模の大学を誘致した場合の直接の効果は約90億円、総合的な効果は約135億円」と、2018年に解散した神戸都市問題研究所が13年に実施した試算を紹介した。

 大学誘致は若年層を住民として呼び込む効果にとどまらず、「学生の地域活動への参加による地域課題の解決や、にない手不足の解消のほか、学び直し・リカレント教育の機会の提供なども期待できる」と改めて指摘。さらに「産学連携による地元企業の成長、スタートアップの強化による雇用創出など神戸市内の所得向上、雇用の場を創出するには質の高い大学の存在が不可欠」と強調した。引き続き、ホームページや神戸市の広報紙などを活用して情報発信を継続する方針も示した。

 バンドー神戸青少年科学館(神戸市立青少年科学館)については、神戸市にある独自の科学技術をもっと強調すべき、との質問に久元市長が「神戸医療産業都市、スーパーコンピューター『富岳』に加え、市内のものづくり企業には世界に誇れる技術があり、そこに目を向けるべきというのは、まったくその通り」と述べた。12年に作成した青少年科学館の「『魅力向上に関する構想』にこだわっていてはいけないと感じ、衆知を結集して思い切ってリニューアルするという考え方で取り組みたい」と語った。

 王子公園については平井真千子議員(自民)、青少年科学館については山口由美議員(同)の一般質問に答えた。

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