神戸市、新型コロナで独自の報告システムが稼働 国の「HER-SYS」代替へ

20220627報告システム

【神戸経済ニュース】神戸市は、新型コロナウイルス患者の発生を医療機関から保健所などに連絡するための新システムを稼働した。16日に稼働し、順次医療機関への導入を依頼している。医療機関から保健所へのファクスでの連絡をなくし、入力作業による保健所への負荷を軽減。感染者数が増加した局面でも保健所から迅速に、保健所から患者に電話確認できるようにする。国が開発したコロナ感染者登録システム「HER-SYS(ハーシス)」と比べて、医療機関の操作が簡単になるよう設計した。神戸市は24日に新システムが稼働している様子を報道機関に公開した。(写真=画面はデモ用)

 神戸市は新システム「神戸市コロナ患者発生簡易報告システム」をサイボウズ(4776)の業務ソフト開発システム「キントーン」で開発。定型的な入力項目は可能な限り選択式にして、マウスだけで入力できるようにする一方、患者固有の情報を記入できる自由記述欄もしっかり配置した。ハーシスでは30分間、操作しないと自動的にログアウトし、時間がかかる再ログインが必要だが、新システムでは原則としてログイン状態を維持する。セキュリティの水準を落としたが、入力した情報は医療機関側で呼び出せない設計のため問題ないと判断。利便性向上を優先した。

 政府は新型コロナ感染者の発生届を、医療機関が手書きしてファクスで保健所に送信しているのを問題視してハーシスを開発。2020年5月に運用を開始したが普及したとはいえず、いまだに発生届の8割超がファクスでのやり取りだ。ハーシスの「使い勝手の悪さ」が普及のさまたげになっていると、多くのメディアなどが指摘した。ただ発生届を電子化することで、患者への対応が迅速化するほか、発生状況の分析などデータ処理に取りかかるまでの時間も大幅に短縮される。このため神戸市はハーシスに代わる、独自システムの開発に乗り出した。

 国への報告は引き続きハーシスを使うため、新システム上で集計した情報をハーシスに転載する作業は残る。だが、手書きのファクスに書かれた情報を最初から手入力する手間とは、比べものにならないほど小さな負荷にとどまる見込み。神戸市健康局の山崎初美・担当局長は、新システムについて「感染者数が増えたときに大きな効果を発揮する」と説明。いまのところ新型コロナの感染拡大に第7波の予兆はみられないとはいえ、「医療機関には感染者数の少ないうちに、取り扱いに慣れておいてほしい」と早期の導入を呼びかける。

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