神戸製鋼、コベルコ建機の生産拠点を再編 中国市場の減退に対応・国内強化

【神戸経済ニュース】神戸製鋼所(5406)は24日、子会社のコベルコ建機で世界の生産拠点を再編すると発表した。現在は中国に2カ所ある生産拠点を1カ所に集約する一方で、インドとの工場は生産能力を強化する。世界的に建設機械の需要は堅調に推移するとみられるなか、中国では市場全体が減退傾向にあるうえ、中国資本のメーカーのシェアが上昇していることに対応する。これまでに発表していた北米の工場売却と大垣事業所(岐阜県大垣市)の生産能力強化に合わせて進め、25年3月期以降は現在に比べて建機の事業規模が100億円程度拡大するとしている。

 中国では現在、浙江省杭州市と四川省成都市に生産拠点があるが、油圧ショベルの生産を成都市の工場に集約。中国での生産(組み立て)能力を年1万500台から5500台に削減する。杭州市の工場で製造していた製缶(鋼材を曲げる加工)品は、一部を成都市に移管するが、多くはインドの生産拠点に移管する。すべての移管の完了は23年1月ごろ、関連費用は約60億円を見込む。

 インドのアンドラ・プラディッシュ州にある工場では油圧ショベル向け製缶品の供給拠点と位置付け、製缶品の生産能力を現在の年3000台から4700台へと高める。同工場での生産品は、主としてコベルコ建機のタイ工場に供給する。約12億円を投入し、24年4月には設備投資を完了する計画だ。

 このほかエンジンの認証を巡って21年5月から稼働を停止していた北米の工場は、4月15日に竹内製作所(6432)に約39億5000万円で売却した。これまで北米工場で生産していた油圧ショベルは広島事業所五日市工場(広島市佐伯区)へ移管。大垣事業所には年3000台の油圧ショベル組み立てラインを新設し、生産能力を年1万1500台に高める。大垣事業所の増産投資は23年8月に完了予定で、約34億円を投じる。生産体制の再編に関する一連の費用などは、神戸製鋼の23年3月期の連結業績予想に織り込み済みとしている。

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