川重・大林組など、豪州から運んだ水素で発電 サプライチェーン構築で実績

20220623水素発電

【神戸経済ニュース】川崎重工業(7012)、大林組(1802)、関西電力(9503)、神戸市、技術研究組合のCO2フリー水素サプライチェーン推進機構(HySTRA)の5者は23日、神戸市中央区のポートアイランドにある水素発電の実証施設「水素CGS実証プラント」(写真左=川重提供)での発電実証に、オーストラリアから輸送してきた水素を使ったと発表した。水素を輸入して国内で利用する、水素サプラーチェーン(供給網)もモデルケースにする。

 オーストラリアで未利用資源の褐炭(かったん)から作った水素を、世界初の液化水素運搬船「すいそふろんてぃあ」で神戸空港島(神戸市中央区)にある液化水素荷役の実証ターミナル「Hy touch神戸」まで運搬。ターミナル内のタンクで水素を一時保存していた。このほど水素運搬車でターミナルから水素CGSへと運び出し(写真右=川重提供)、発電に利用。水素利用に向けた「作る」「運ぶ」「貯める」「使う」という供給網が1つにつながる実績を作ることができた。

 川重などは今後も引き続き、オーストラリアと日本の間を水素を運搬する試験運航ができるよう調整する。日本に輸送した水素は発電以外にも、トヨタ自動車(7203)の水素エンジンを搭載したレース車に供給できるよう協議を進めているという。

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