神戸製鋼など高炉3社、製鉄でのCO2排出削減で連携 「水素製鉄コンソ」設立

【神戸経済ニュース】日本製鉄(5401)とJFEホールディングス(5411)傘下のJFEスチール、神戸製鋼所(5406)は15日、石炭の代わりに水素を使うなど二酸化炭素(CO2)排出量が少ない製鉄技術の開発に向けて連携すると発表した。3社と金属系材料研究開発センター(東京都港区)で「水素製鉄コンソーシアム」を設立し、「グリーンイノベーション基金事業」の一環として新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の支援を受ける。NEDOは予算総額1935億円を設定し、「製鉄プロセスにおける水素活用プロジェクト」として進める。

 高炉3社が共同で開発を目指すのは、石炭の代わりに水素で鉄鉱石を還元する直接水素還元のほか、低品位の鉄鉱石を使った直接水素還元、これまで困難とされてきたCO2排出量が少ない電炉を使う高級鋼の製造など。いずれも3社の事業所で小型の施設を立ち上げ、25年度までに実証実験を相次いで始める。事業期間が終わる30年までには、中規模の実証実験を終えたい考えだ。

 水素製鉄コンソーシアムは15日に第1回の会合を開き、今後の進め方などを話し合った。コンソーシアムの委員長には日本製鉄の佐藤直樹副社長、副委員長にはJFEスチールの福島裕法副社長が就いた。プロジェクトリーダーは日本製鉄の野村誠治フェロー・先端技術研究所長が務める。

 製鉄事業でのCO2排出は、石炭の炭素で鉄鉱石の酸化鉄(鉄鉱石)を還元して鉄を取り出し、CO2を廃棄するプロセスでの排出が大半を占める。このため石炭に代わって水素で鉄鉱石を還元すれば鉄と水が残り、CO2の排出を大幅に減らせるというわけだ。30年までに、製鉄プロセスでCO2排出量を13年度比で50%削減する技術の確立をめざす。

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