古塚ロック・フィールド社長「トータルで吸収できる」 持ち帰り容器の環境対応

20220610古塚RF社長

【神戸経済ニュース】サラダや総菜などを製造販売するロック・フィールド(2910)の古塚孝志社長(写真)は9日に開いた記者会見で記者の質問に答え、包装資材の環境対応について、一方的なコスト増ではないとの見方を示した。6月から順次、量り売りしたサラダなどの「持ち帰り用容器」に、石灰石を主原料とした環境配慮素材「LIMEX(ライメックス)」に切り替える。従来の素材よりもコスト面では割高になるが、古塚社長は「トータルで吸収できる」と話す。

 レジ袋が有料になったことで、レジ袋は不要という顧客が増えた。従来は無料で配布していたレジ袋が8割程度不要になり、この分の費用を環境対応に充てることができるようになったという。足元ではプラスチックのフォークやスプーンなども有料化したところ、いらないという顧客が増えている。「ここにきて素材価格が上昇しているのは事実だが、これからも環境対応については積極的に進めていきたい」と語る。

 同社は2030年をめどに店舗で使用するすべての包装材を、植物由来や認証済みの環境配慮素材に切り替える方針だ。すでに包装袋にはLIMEX(ライメックス)」を投入したほか、野菜ジュースなどの「ベジテリア」で紙製のカップやストローなどを採用。レジ袋は植物由来の原料を30%配合した、バイオマスプラスチック製に切り替えている。

 LIMEXの採用は、現時点では燃料として焼却されるプラスチックが多いため、燃焼時に二酸化炭素(CO2)排出量が少ない素材として選んだという。バイオマスプラスチックには生産量が少なく、原料確保に限界があるという面もある。だが今後は「バイオマスプラスチックの配合比率を上げていくことが大事だと思っているので、ケミカルリサイクルの動向を見極めながら次のステップを考えていきたい」と話していた。

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