三宮再開発 神戸市、広場に名前を付けない方針・呼び方さまざまの現状考慮


【神戸経済ニュース】神戸市は9日、再整備して2021年10月2日に利用を開始した阪急神戸三宮駅北側の広場(神戸市中央区)に、名前を付けない方針だと発表した。これについて10日から意見募集を始める。さまざまな名前で呼ばれている現状を考慮し、1つの名前を行政が決めるのは好ましくないと判断した。ただ行政上、場所を特定する必要がある場合は、サンキタ通り商店街と同時に再整備したことから「サンキタ広場」と呼ぶという。意見募集は7月11日までで、書面で受け付ける。

 この広場は三宮再開発の一環として、21年4月に開業した神戸三宮阪急ビル、神戸市のサンキタ通り歩道拡幅と合わせて再整備した。21年10月の完成記念式典で神戸市の久元喜造市長は「役所では『さんきたアモーレ広場』と呼んでいるが、(利用者の間では)あまりそう呼ばれていない」と指摘。「この広場をどう呼ぶかモニタリングして、呼んでいただけるような名前にしたい」と述べ、利用する人たちの間で新たに定着した名称を、広場の正式名称に採用したい意向を表明していた(動画)。

 それから半年以上が経過。神戸市が調査したところ、「阪急前広場」「阪急の北側の広場」といった位置を示す呼び方の人もいれば、「パイ山跡地」「パイ山」といった旧名称などに加え、結局「アモーレ広場」と呼ぶ人もいるなど、定まった呼び方は見当たらないという。今後、広場の雰囲気にピタリと合った名称が自然発生的に定着する可能性もゼロではなく、それなら急いで名前を決めなくても、ということになった。神戸市は「名称を公式に決めず、自由な名称で呼んでいただきたい」(都市局都心再整備本部)としている。

 神戸市によると「名前を決めない」ことについて意見を募集するのは、初めてかどうか正確に分からないが、きわめて珍しいのは間違いないという。意見を提出する際の書式は自由だが、郵送、ファクシミリ、電子メール、持参、神戸市ホームページの意見送信フォーム、のいずれかで応募する必要がある。電話などによる口頭での意見は受け付けない。名称の募集ではないが、「これは定着する」という名称の自信作がある人は、神戸市に伝える機会になるかもしれない?

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