ロック・フィールド、今期純利益2%増に 原価率は前期並みを維持で

20220609ロック・フィールド

【神戸経済ニュース】サラダや総菜などを製造販売するロック・フィールド(2910)は9日、2023年4月期の連結純利益が前期比2%増の14億円になりそうだと発表した。前期に特別損失として計上した、新型コロナウイルスの感染拡大などを背景として収益性が低下した店舗の減損損失8900万円がなくなることなどが寄与。今期は新型コロナの影響による臨時休業などを織り込まず、客足の回復は続くとみている。

 売上高は5%増の492億円、営業利益は3%減の20億円を見込む。来店客数が増加するほか、原材料高の一部を価格転嫁。さらに品ぞろえの制御や商品開発の工夫で、前期並みの原価率を維持する。そのうえで7月から人事制度を変更。正社員のうち地域限定や時間帯限定などのコース設定を見直す。若手の賃金水準を引き上げることなどで4億5000万円程度の人件費増を見込み、このため営業減益になる。

 年間配当金は22円(うち中間9円)を予定する。創業50周年で期末に20円の記念配当を実施したことで、年40円配(うち中間9円)だった前期に比べると18円の減配。

 同時に発表した2022年4月期の連結決算は、純利益が前期比18%増の13億円だった。新型コロナ変位株「オミクロン型」の影響は受けたが、期末にかけて客数が徐々に回復、客単価も伸びて増収。生産コストの増加などを吸収した。売上高は8%増の471億円、営業利益は95%増の21億円になった。

 あわせて25年4月期を最終年度とする中期経営計画も発表。最終年度の目標に売上高523億円、営業利益32億円などを設定した。新型コロナを機に利益率の改善に取り組んだのを生かしたうえで、居住者が多い地域に30店舗を新規出店するほか、卸売りへの本格参入など同社にとっての新市場開拓にも取り組む。過去最高である18年4月期(売上高515億円、営業利益31億円)を上回ることをめざす。

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