川重が急反発、値上がり率10位 子会社の検査不正も「業績への影響見込まず」

20191231神戸株ワッペン

終値 2988円 +201円(+7.21%)

【神戸経済ニュース】8日の東京株式市場では川崎重工業(7012)が急反発した。一時は前日比203円高の2990円まで上昇した。終値でも東証1部の値上がり率ランキングで10位に顔を出した。外国為替市場で円相場が20年来の円安・ドル高水準で推移しているのを受けて、円安メリット銘柄との見方から買いが加速した。同社は北米でのオフロード4輪車が好調とあって、円安メリット銘柄との見方が強まりやすい面がある。

 前日の取引時間中に、昨年8月に完全子会社化した川重冷熱工業が、ビルのエアコンなどに使う吸収式冷凍機の性能検査で1984年から不正を続けていたと発表。発表前の記者会見を通知した段階で、大幅に下落していた。8日は前日の下げ幅を埋め戻したうえで、さらに上昇する形。川重の渡辺達也専務執行役員が7日大引け後の記者会見しで、「業績への影響は大きくは見込んでいない」と述べたことなどから、同社株を改めて買い直す動きになったという。

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