三宮再開発 新ホテル1泊20万円も、野尻T&G会長「神戸のイメージに合致」
- 2022/06/06
- 01:38
【神戸経済ニュース】結婚式場大手テイクアンドギヴ・ニーズ(T&Gニーズ、4331)は2027年度に完成を予定するバスターミナルビル第1期の上層部である24〜32階に、ホテルの新ブランド「EVOL HOTEL(エボルホテル)」を投入する。60〜70室の客室に加え、レストランや宴会場、結婚式場なども備える総合的なホテルだ。T&Gニーズが同ブランドのホテルとして計画を発表するのは神戸が初めてで、1号店になる見通し。1泊3万円〜20万円程度を想定する高級ホテルになる。訪日客の富裕層に加えて、地域からも利用されるホテルをめざす。(1枚目の図は六甲山を臨む客室イメージ=T&Gニーズ提供)
同社は2017年にホテル事業に参入し、東京・原宿に1号店の「TRUNK(HOTEL)」を開業。1号店と同じ渋谷区内で開業を予定する2店舗も、TRUNK(トランク)ブランドで展開する。新たなブランドで神戸に進出する理由についてT&Gニーズの野尻佳孝会長は、神戸経済ニュースの取材に対し「EVOLブランドは、デザイン・コンテンツ・サービスに上品さと遊び心のエッセンスを盛り込んだホテルであることから、神戸の街のイメージとも合致すると考えている」と述べた。
JR三ノ宮駅に歩道橋で直結するなど訪日客などにとっての利便性の高さに加え、音楽ホールや図書館といった神戸市内や周辺住民が利用する施設と同居することで、旅行者と地域住民の両方が利用する、地域のシンボルとしてのホテルになることをめざす。眺望を楽しめるテラス付きレストランやスパのほか、屋上にプール(2枚目の図=T&Gニーズ提供)やバーを計画。寝るためだけに立ち寄る宿泊施設でなく、「旅慣れた大人が滞在することを自体を楽しめるホテル」にしたいという。
T&Gニーズは婚礼業界で蓄積したノウハウを生かしたホテルコンサルや、TRUNKブランドによる自社のホテル運営経験から、国内のホテルには多様化の余地があると判断。伝統的な富裕層以外に、ドレスコードなどを気にせず、都市のホテルでもリゾートのようにカジュアルに過ごす新たな富裕層の出現に対応する「ラグジュアリーブティックホテル」に需要を見込む。31年3月期までに全国で26店舗のホテルを新たに出店する計画だ。
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