三宮再開発 総事業費870億円「全部盛り」複合高層ビルに・バスターミナル第1期

20220604バスタ外観

【神戸経済ニュース】神戸市と再開発会社の雲井通5丁目再開発(神戸市中央区)、三菱地所(8802)などは3日、2027年度に完成を予定しているバスターミナルビル第1期(1枚目の図=雲井通5丁目再開発提供)の概要を発表した。低層部には国の直轄事業である中・長距離バスターミナルを新設するのに加え、1800席程度の大ホール、商業店舗、図書館を配置、高層部にはホテル、オフィス、低層部屋上には庭園と、都市が求めるビルの機能を「全部盛り」にした。総事業費は約870億円。神戸市で三宮再開発を担当する今西正男副市長は、神戸経済ニュースの取材に対し「これだけの機能をいかにスマートに盛り込むかに最も苦労した」と話していた。

 同ビルは三宮の各地に点在している中長距離のバスターミナルを集約し、乗客の安全と利便性を確保することがねらい。バスターミナルは東京・新宿の大型バスターミナル「バスタ新宿」と同様に、国の直轄事業になった。神戸から淡路島や日本海側など兵庫県内各地に向かうバスに加え、中四国に向かうバス便などを合わせると、国内有数のバスターミナルになる見通しだ。バスターミナルは隣接地に予定する第2期と合わせて完成する計画だが、今回はまず第1期のビルについて概要が示された。百貨店やJR三宮駅ビルなどとの歩行者導線として、ビル2階につながるデッキ(歩道橋)の整備も並行して進める。(動画)



 ビル全体の高さは163メートル。地下3階、地上32階、塔屋2階を予定する。バスターミナルを地下2階と地上1〜3階に設けるほか、商業店舗を地下1階〜地上3階、神戸文化ホールの後継施設になる1800席程度の大ホールと多目的スペースを4〜8階、9〜10階を三宮図書館とし、ここまでが低層階だ。低層階の屋上である10階には六甲山に向かって眺望が楽しめる屋上庭園を設置する。11〜22階にオフィス、24〜32階にホテルが入る。最上階はプールが入るほか、宴会場なども設ける総合ホテルだ。

 低層部分は自然豊かな神戸と建物内部のにぎわいを表現する竹かご、格子といった伝統工芸をモチーフとした外装を設計した。あたたかみのあるデザインや素材、色調は、旧居留地などの街並みとの親和性を考慮したという。10階の屋上庭園は山側に向かって階段状。登り切ると六甲山が見渡せる。高層部はガラスの量感を基調にして、低層部と親和性がある水平のルーバーを配置した。遠くから見ても六甲山と調和する、三宮の新たなランドマークになることを強く意識したデザインになった。

20220604位置図

 事業主体は再開発会社で、特定事業参加者として三菱地所、三菱倉庫(9301)、東京センチュリー(8439)傘下のTC神鋼不動産、特定業務代行者として大林組(1802)が、それぞれ事業に参加している。敷地面積は約8230平方メートル、延べ面積は約9万8570平方メートル。建設予定地に現在ある建物は6月から解体工事に着手し、23年秋に解体を終了。建設工事は、23年夏ごろに解体を終えた工事区域から始める計画だ。27年度に全体の完成を予定している。(位置図=雲井通5丁目再開発提供=の赤枠内が予定地)

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