ワールド、革製品「T&L」の事業承継 同業ヒロフ通じ株取得・通販で相乗効果

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【神戸経済ニュース】アパレル大手のワールド(3612)は1日、日本政策投資銀行と共同で設立した主にファッション産業に投資するファンド「W&Dデザイン投資事業有限責任組合」を通じてバッグなどの革製品を企画販売するヒロフ(東京都港区)に追加出資し、ヒロフが同業のT&Lと、既にワールド傘下であるヒロコハヤシの株式を取得したと発表した。T&Lの創業者であるデザイナーの坂井一成氏が引退するのを機に、ワールドはT&Lの事業を承継することが決まった。これにあわせて傘下の革製品で連携を強化する。

 ヒロフとヒロコハヤシはともにイタリア製の素材を使うが、ヒロフはイタリアで生産し、ヒロコハヤシは国内生産。T&Lは素材の仕入れも生産も国内だ。ただ3社とも国内で商品企画している点が共通する。このため各社の連携で相乗効果が出やすいと判断した。各社の資本構成などは明らかにしていないが、ヒロフ、ヒロコハヤシ、T&Lは3社ともワールドの連結対象になる。T&Lは坂井氏の引退に伴い黒字企業を承継することから、今期からプラスに寄与する公算だ。22年3月期の店舗売上高はヒロフが16億円、ヒロコハヤシが3億円だった。

 ワールドはT&Lが傘下に加わることで、特にネット通販分野での相乗効果が出やすいとみている。公式ネット通販の「ワールドオンラインストア」での品ぞろえ拡充につながるほか、ポイント会員制度である「ワールドプレミアムクラブ」を通じた多面的なマーケティングなどができるようになる。主要な購買層(ターゲット層)や価格帯が異なる革製品のブランドが加わることで、より幅広い顧客の需要に応えられるようになるとみられる。

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