神戸新交通、ポートライナーで車内放火の対応訓練 中埠頭駅で水上署などと

20190603ポートライナー

【神戸経済ニュース】神戸新交通(神戸市中央区)は5月31日、中埠頭駅で兵庫県警、神戸市消防局と合同で実物の車両を使った不審者対応の訓練を実施した。21年8月の小田急線や同10月の京王線の電車が東京都内を走行中に発生した、無差別的に乗客を襲う凶悪事件も意識。その際に車内で放火があったことから、同様の事件が新交通システム「ポートライナー」の車内で発生したのを想定して、関係機関の連絡、連携を確認した。

 南公園〜中埠頭間を走行中の電車で乗客が非常停止ボタンを押し、電車が一時停止。乗客から「油のようなものがまかれ、火の手があがった」とインターホンで司令室に連絡が入る。司令長は乗客が避難できるように電車を中埠頭駅まで運行することを決め、警察、消防へ通報。電車が中埠頭駅に到着すると、駅係員が車内と駅の乗客を避難誘導し、警察は犯人の身柄確保、消防は消火と負傷者を救出・救護という一連の流れを訓練した。

 ポートライナーは運転士や車掌といった乗務員がいない完全自動運転だ。車内カメラや、乗客と司令室のインターホンを通じたやりとりで、いかに車内の様子を正確につかむかが鍵になる。訓練終了後に水上警察署の大井幸洋署長は講評し、「実際の車両を使用した、実践的な訓練ができた」と手応えを語った。「今後も引き続き連携を強化し、継続的な訓練を実施したい」と緊密な連携に前向きな姿勢を示していた。(写真はポートライナーの車両=資料)

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