SDGs課題解決、海外展開で育成支援 兵庫県・神戸市が2期目募集で説明会
- 2022/05/25
- 03:34
【神戸経済ニュース】兵庫県と神戸市は24日、SDGs(国連の持続的な開発目標)に関する課題解決を通じてスタートアップや中小企業を育成する事業「SDGs CHALLENGE(SDGsチャレンジ)」の第2期に参加する企業を募集する説明会を起業プラザひょうご(神戸市中央区)で開催した。昨年開催した第1期に参加した起業家3人も出席し、試行錯誤が多く、孤立しがちな起業家にとって、プログラムが精神的にも支えになったことなどを話した。6月2日には東京・丸の内でも説明会を開催する。
SDGsチャレンジは兵庫県と神戸市が、国連プロジェクトサービス機関(UNOPS)がスタートアップとの協業をめざして神戸市に開設した拠点「UNOPS S3i Innovation Centre Japan (Kobe)」と連携し、SDGsに関する課題解決に取り組むスタートアップや中小企業を育成する事業だ。希望すれば海外での実証実験や、海外展開のパートナー調査など、海外進出を視野に入れた活動ができるのが特徴だ。このほか交流会や市民公開型のデモデイなども予定する。
衛星データを解析して農業に関する課題解決をめざすサグリ(丹波市)の坪井俊輔代表は第1期の参加会社として説明会に出席し、新型コロナウイルスの影響で「なかなか海外に行けずにいたところ、このプログラムをきっかけに約1カ月間もインドに行くことができた」と述べ、事業を大きく展開するきっかけになったと話した。
性に関する女性の悩みを軽減するUnwind(アンワインド、西宮市)の橋本佳音CEOは、「急に起業することになったが周りに起業経験のある人がいなかったうえ、社会課題を解決する起業家とつながりたいと思って参加した」と語る。ゴミから発生するメタンガスで発電するアステック(姫路市)も森本一生会長は、兵庫県と神戸市のプログラムに選抜されることで信用補完になると考えた、と話していた。
応募の締め切りは6月19日。専用サイト(https://sdgs-challenge.jp)を通じて申し込む。実施期間は7月28日〜2023年3月31日。20社程度を採用する予定で、今年は英語での応募も可能になった。全国から募集するがネットを通じた参加だけれなく、節目の行事では起業プラザひょうごに実際に訪れる必要がある。運営は非営利団体(NPO)のコミュニティリンク(神戸市中央区)などが担当する。
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