(動画)兵庫駅でテロ対応訓練 刃物持ち暴れる男を取り押さえ・JR西日本



【神戸経済ニュース】JR西日本神戸支社は20日、兵庫駅で兵庫県警、神戸市消防局と合同でテロ対応の訓練を実施した(動画)。21年8月の小田急線や同10月の京王線の電車が東京都内を走行中に発生した、無差別的に乗客を襲う凶悪事件も意識。爆発物処理の訓練も盛り込んだ。犯人役の警察官が刃物を持って暴れる男の役を務め、犯人を取り押さえる前後にどのようの乗客を誘導するか、負傷者をどう救助するかなどを確認した。

 この日の訓練は2部構成で実施。第1部ではホームで暴れる男を取り押さえ、負傷者もホーム上で発生する設定。第2部では都内で起きた事件により近く、1両目だけがホームに到達した走行中の電車内で男が暴れ出し、車内で負傷者が発生したことを想定した。第1部では、犯人が爆発物を車内に残したことも想定し、ホーム上で迅速に爆発物を処理する訓練も実施した。場所は昼間の時間帯に電車の発着がない兵庫駅の和田岬線ホームを活用した。

 訓練終了後の閉会式で、講評した兵庫県警の南秀文・兵庫警察署長は「新たに発見された課題は、今後の対策に反映してほしい」と指示した。あいさつしたJR西日本神戸支社の沖覚・安全推進室長は「警察、消防、JRと役割の異なる組織だが、非常事態には人の命を守り、被害を拡大させないという使命は同じ」と話すと、南署長も深く頷いていた。

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