住友ゴム、今期純利益2%減に上方修正 輸出環境改善もコスト高が逆風

20220515住友ゴム

【神戸経済ニュース】住友ゴム工業(5110)は13日、2022年12月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比2%減の290億円になりそうだと発表した。従来予想は245億円だった。外国為替市場で円安・ドル高が進んだことで、海外資産の価値向上など、金融収益が拡大するもよう。円安や製品の値上げといった増収要因は、原材料価格の上昇や海上運賃の負担増などで相殺される見通し。

 売上高に相当する売上収益は22%増の1兆1400億円を見込む。従来予想は1兆500億円だった。営業利益は20%減の395億円になる見通しを据え置いた。年間のタイヤ販売本数は1億2089万本と、従来予想の1億2354万本から下方修正した。半導体不足などによる自動車メーカーの生産抑制などの影響が表れるもよう。ただ値上げや高機能タイヤの伸びなどで、単価や収益性は改善する見込み。

 石油系の原材料を中心に、原材料高によるコスト増要因が従来予想の1.5倍超に膨らむ。値上げによって補う見通しだが、本業の利益を示す事業利益の予想は前期比19%減の420億円を据え置いた。業績予想の前提になるレートは対ドルで121円、対ユーロで134円とした。従来予想では114円、129円を想定していたが、いずれも円安方向に見直した。

 同時に発表した22年1〜3月期の連結決算は、純利益が前年同期比10%増の117億円だった。金融収支や持ち分法による投資損益が改善した。売上収益は1〜3月期としては過去最高である17%増の2505億円、営業利益は9%減の141億円だった。

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