神栄テクノロジー、小型で高精度のほこりセンサー 用途拡大ねらう

 神栄傘下の神栄テクノロジーは13日、従来よりも小型で精度も高いほこりセンサーを製品化したと発表した。今秋量産を開始し、ほこりセンサーユニット「PPD71」(写真=神栄テクノロジーの発表資料)として発売する。国内外で大気汚染問題などに関心が高まる中、PM2.5(微小粒子状物質)などをより正確に測定できるセンサーを小型化したことで、空気清浄機やエアコン以外にも用途の拡大を目指す。

20170913神栄ほこりセンサー

 PPD71の大きさは幅34ミリメートル・高さ30ミリメートル・奥行き28ミリメートルで、従来品に比べ約半分の大きさになった。小型化によって、多様な製品への搭載が可能になる見通しだ。さらに光学設計や調整方法を見直し、マイコンの搭載で精度を向上。1立方メートルあたり500マイクログラム(マイクロは100万分の1)までを測定範囲とし、精度は上下15%以下という。さらにデジタル情報で測定結果を出力。ほこりの濃度をきっかけにした機器の制御など、プログラム処理にも使いやすくなる。

 同社は1995年に国内で初めて光学式ほこりセンサーを開発して以来、粒子検知センサーの開発を継続。家庭用空気清浄機や室内用環境モニターなど民生用のほこりセンサーでは高いシェアを握る。今後は中国で需要が高まっている空気清浄機に加え、エアコンや車載用途など新たな分野でのほこりセンサーの活用を促す考えだ。

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