神栄、今期純利益5%増に 5期ぶり復配・外食向け回復で2期連続の増収へ

20220514神栄

【神戸経済ニュース】商社の神栄(3004)は13日、2023年3月期の連結純利益が前期比5%増の5億円になる見通しだと発表した。新型コロナウイルスの影響で落ち込んでいた、業務用食品の外食向け需要が回復。引き続き内食向け総菜メーカーや量販店向けの卸売りも支えになり、同社として最大の事業分野(セグメント)である食品関連の収益改善が寄与する見通し。18年3月期以来5期ぶりに復配し、年30円(中間なし)の配当を計画する。

 売上高は6%減の4%増の393億円、営業利益は18%増の8億5000万円を見込む。2期連続で増収の見通しだ。食品関連の回復に加え、物資関連では新型コロナの影響などで遅れていたアゼルバイジャンでの防災コンサル事業が今期中に動き出すといい、収益寄与も始まる見通し。繊維関連はホームセンターやテレビ通販へのシフトを加速する構造改革を継続する。電子関連は在庫調整などで利益が横ばい近辺で推移すると見込む。

 復配についてテレビ会議システムで13日午後に記者会見した赤沢秀朗社長は、「できるだけ早く復配したいと財務内容の改善に努めてきた」と話す。まずは前回18年3月期の配当額と同じ30円配を予定。「本当は50円といいたい」と述べ、今後の増配に対する意欲も見せた。

 同時に示した22年3月期の連結決算は、純利益が5%減の4億7400万円だった。22年1〜3月期に急速に進んだ円安や、さらなる原料不足や原料高、一段の海上運賃の上昇が負担になり、経費の削減では補いきれなかった。売上高は1%増の376億円、営業利益は7%減の7億2100万円だった。

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