さくらKCS、今期純利益9%減に 社内システム投資を強化・待遇改善も

20220513さくらKCS

【神戸経済ニュース】三井住友銀系で情報サービスのさくらケーシーエス(4761)は12日、2023年3月期の連結純利益が前期比9%減の5億5000万円になりそうだと発表した。社内システム投資を強化して中長期的な経営効率の改善をねらう。さらに従業員の待遇を改善し、人材獲得に向けた競争力も高める。年間配当金は前期据え置きの14円(うち中間7円)の計画だ。

 売上高は3%減の240億円、営業利益は8%減の8億1900万円を見込む。産業関連部門では独SAP社の統合基幹業務システム(ERP)導入に関するシステム構築需要が根強いが、追加の受注を抑制して不採算案件などの発生を防ぐ。金融関連部門では、三井住友銀グループ向け以外の案件数も減少を予定しているのが減収要因になる。

 同時に発表した22年3月期の連結決算は、純利益が前の期比18%減の6億200万円だった。ERP導入に関するシステム構築需要がおう盛で産業関連部門の伸びが目立った。売上高は1%増の247億円、営業利益は2%増の8億1900万円だった。収益認識に関する新会計基準の適用で、売上高は従来基準に比べ8100万円押し下げられた。期末配当は8円(従来予定は6円)に引き上げ、年間では前の期比2円増配の14円になった。

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