日経平均　　26167.10円 -152.24円（-0.58％）
TOPIX　　　 1862.38 -16.01（-0.85％)
ダウ平均　　32160.74ドル -84.96ドル（-0.26％）
S＆P500　　 4001.05 +9.81（+0.24％）
ナスダック　11737.671 +114.423（+0.98％）

▽底堅い、好業績銘柄など支え
　日経平均は２万6000円台が中心か

【神戸経済ニュース】11日の東京株式相場は底堅い展開か。前日の米株式市場ではダウ工業株30種平均が下落するなど、大型株が下落したのを受けて、日本株にも売りが先行するとみられる。ただ本格化している３月期決算発表を受けて、好業績銘柄が相場を下支えしそう。日本時間11日夜に米消費者物価指数（ＣＰＩ）の発表を控えて、様子見ムードが広がる可能性も指摘される。日経平均株価は２万6000円〜２万6100円近辺を中心に推移するとみられる。

　10日の米株式市場でダウ平均は４日続落し、連日で年初来安値を更新した。根強い米金融引き締めへの警戒感から売りが先行したほか、４月の米ＣＰＩの発表を控えて積極的な買いが入りにくかった面もあったという。ただ、米長期金利がやや低下したことで、高ＰＥＲ銘柄とされてきたハイテク関連を買う動きもあり、ナスダック総合株価指数が上昇。時価総額上位のアップルやインテルが上昇し他ことで、Ｓ＆Ｐ500種株価指数も上昇した。

　一方で2022年３月期の決算発表を受け、好業績銘柄を個別に物色する動きも広がっている。11日はトヨタ（7203）が午後の取引時間中に決算発表を予定。同時に示す23年３月期の連結業績予想に関心が集まりそうだ。新型コロナウイルスの感染拡大の足元の影響などについて会社幹部の発言があれば、自動車部品株などに波及する展開もありうるだけに注目度は高い。

▽注目銘柄　ソニー（6758）／ＳＭＣ（6273）

　ソニーグループ（6758）が10日発表した2022年３月期連結決算（国際会計基準）は本業のもうけを示す営業利益が前の期比26％増の１兆2023億円だった。営業利益が１兆円の大台超えるのは同社としては初めて。国内製造業でもトヨタ自動車に次ぎ２社目といい、足元の収益拡大を好感した買いが入るか注目だ。エンターテインメント事業のほか、カメラなどエレキ事業も好調だった。ただ23年３月期の連結純利益は前期比６％減の8300万円になるもよう。

　11日付の日本経済新聞朝刊は、「工場自動化の関連設備を手掛けるＳＭＣ（6273）は、国内の自社工場近くに2025年春までに新工場を建ててサプライヤーに貸し出し、部品の生産を始める」と報じた。投資額は約400億円。新型コロナウイルス禍やロシアのウクライナ侵攻などで供給網の混乱が続く中、取引先を巻きこんで部品を確保しやすくする新たな試みに乗り出すのを好感する動きになるか注目だ。

▽今日の行事予定（発表予定など）

　取引開始前は４月上中旬の貿易統計が発表される。取引時間中は午後２時に、３月の景気動向指数速報値が発表される。３LOCAl決算発表は午前11時にデンカ（4061）、正午に小野薬（4528）、午後１時20分にダイセル（4202）、午後１時25分にトヨタ（7203）が発表を予定。大引け後にはソフトバンク（9984）、Ｊパワー（9513）などが３月期決算を発表。花王（4452）やブリヂストン（5108）などが１〜３月期決算を発表する。

　海外では４月の中国消費者物価指数（ＣＰＩ）と卸売物価指数、４月の米ＣＰＩや米財政収支、米エネルギー省の石油在庫統計（週刊統計）もなどが発表される予定だ。マレーシア中銀が政策金利を発表。

▽前日の相場予想（結果は「続落」）
・ロイター「軟調」
・神戸経済ニュース「続落か」
・日経QUICKニュース「続落か」
・ブルームバーグ「続落へ」

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