ワールド、今期純利益55億円を確保へ 既存店売上高「コロナ前」比79%を想定

20220509ワールド

【神戸経済ニュース】アパレル大手のワールド(3612)は9日、2023年3月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比23倍の55億円になりそうだと発表した。不採算だった7つのブランドを21年夏で終了したことによる採算改善効果が通年で寄与する。セールの際などに値引き率を抑えるなど、厳格な採算管理も継続する。さらに新型コロナウイルスの影響も、前期に比べると小さくなる見通しだ。

 売上高に相当する売上収益は24%増の2120億円、営業利益は5.0倍の109億円を見込む。既存店売上高は前期比で10.7%増、新型コロナ前の基準(19年3月〜20年2月)に対して79.2%まで回復すると見込む。加えて22年3月から連結対象になったナルミヤ・インターナショナル(9275)の売上高も通年で寄与。下期にはナルミヤの利益寄与が大きくなるとみている。ネット通販経由の売上高は47.8%伸びると想定した。

 年間配当金は48円と、前期に比べ21円の増配を計画する。48円のうち13円は中間配当を予定。前期は中間配を見送ったこともあり、3期ぶりの中間配になる。

 同時に発表した22年3月期の連結決算は、最終損益が5億700万円の黒字(前の期は171億円の赤字)と2期ぶりの最終黒字になった。不採算ブランドの終了による採算改善効果や、セールの際も含めた採算管理の厳格化が寄与した。ナルミヤ取得の関連では、段階取得に伴う損失(既存保有株の評価見直し)など計上した。売上高は5%減の1713億円、営業損益は21億円の黒字(前の期は216億円の赤字)。

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