シスメックス、スウェーデンの医療スタートアップを買収 尿路感染症の関連検査

【神戸経済ニュース】シスメックスは2日、2017年3月に設立したスウェーデンの医療スタートアップ「アストレゴ・ダイアグノスティクス」(ウプサラ)の株式を追加取得して、完全子会社化すると発表した。20年2月に株式24.99%を取得していたが、残りの全株も取得して買収した。会社名も「シスメックス・アストレゴ」に変更した。買収額については開示していない。

 アストレゴ社は膀胱炎や腎盂(じんう)腎炎といった尿路感染症について、短時間で原因の細菌を特定する技術を持つ。どの医薬品を使用するのが適当か判断するまでの時間を短縮する。従来は検査結果の判明まで数日かかっていたのを、1時間以内に短縮できる見通しだ。シスメックスは検査の製品化をめざして出資したが、事業の将来性などを考慮して改めて買収することを決めた。

 3月23日には欧州の体外診断用医療機器指令(CE-IVDD)の基準に合致していることを示す「自己宣言」を実施していた。ただ23年3月期は欧州を中心に臨床データを蓄積する計画で、発売は来期以降を見込む。今回の買収によるシスメックスの23年3月期業績への影響は、ほぼない見通しだ。

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