モロゾフが連結決算に転換、今期純利益10億円に 「かまくらカスター」回復で

20220426鎌倉ニュージャーマン

【神戸経済ニュース】洋菓子大手のモロゾフ(2217)は26日、2023年1月期から連結決算に切り替え、純利益は前期単独比で微減の10億円になる見通しだと発表した。従来は単独の税引き利益が前期比28%増の13億円になる見通しを示していた。新たな単独税引き利益の予想は10億円だ。2月のバレンタイン商戦が苦戦したのを織り込んだうえで、20年4月に買収した、洋菓子かまくらカスターなどを販売する鎌倉ニュージャーマン(神奈川県鎌倉市)を連結対象とした。

 連結売上高は前期単独比13%増の306億円、連結営業利益は同23%減の15億円を見込む。従来予想は単独売上高304億円、同営業益20億円だった。新たな単独業績予想は売上高が前期比10%増の304億円、営業利益が17%減の16億円になる見通し。新たな単独予想と連結業績予想の差額が鎌倉ニュージャーマン単独分(売上高7億3000万円、営業損益1億3000万円の赤字)というわけだ。

 モロゾフは、これまで鎌倉ニュージャーマンを連結対象としていなかったが、同社の「売上高が回復傾向をたどっているうえ、新規出店など設備投資も実施しており、当社グループ会社として重要性が高まると判断した」(山岡祥記副社長)と説明した。鎌倉ニュージャーマンは、新型コロナウイルスの感染拡大による鎌倉への観光客の減少が響いて販売が落ち込んでいたが、足元ではブランドのリニューアルや新製品投入なども奏功し、販売が回復基調という。(写真は20年11月にリニューアルした神奈川県鎌倉市の鎌倉ニュージャーマン本店=モロゾフ提供)

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