iPS細胞培養の仏ツリーフロッグが研究開発拠点 クリエイティブラボ神戸に

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【神戸経済ニュース】iPS細胞をもとにした細胞治療法を開発する仏バイオ企業ツリーフロッグ・セラピューティクスが神戸医療産業都市に研究開発拠点を開設した。ポートライナーの計算科学センター駅に直結した実験室ビルのクリエイティブラボ神戸(神戸市中央区、写真=資料)に1日付で入居し、2022年末には完全に稼働を予定する。神戸ラボでは、神戸医療産業都市推進機構の細胞療法研究開発センターとの共同研究などに取り組む。

 ツリーフロッグ社は、iPS細胞を活用した細胞治療薬を大量生産するための技術「C-Stem」を開発している。この技術を使って21年には世界で初めて10リットルの培養装置で1度に150個のiPS細胞を1週間以内に生産することに成功した。一方で推進機構の細胞療法研究開発センターは、血液がん治療薬に使う「CAR-T細胞」の受託製造をアジアで初めて請け負ったほか、新たな細胞製造設備も3月に稼働した。連携で相乗効果が高まる公算もある。

 日本では東京事務所に続いて2カ所目のツリーフロッグ社の拠点になる。「C-Stem」技術を活用した細胞治療薬開発について、西日本にある企業や大学との連携を推進する拠点としても神戸ラボを活用したい考えだ。ツリーフロッグ社の神戸進出にあたって、兵庫県と神戸市は外国・外資系企業等オフィス賃料補助で支援する。

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