日本イーライリリー、21年の売上高7.5%減 2期連続で減収・2製品が特許切れ

【神戸経済ニュース】米製薬大手イーライ・リリーの日本法人である日本イーライリリー(神戸市中央区)は、2021年12月期の売上高が前の年に比べ7.5%減の2476億円だったと発表した。2期連続の減収になった。抗うつ剤「サインバルタ」と抗がん剤「アリムタ」の特許切れを受けて、後発品との競合などが響いた。ただ抗がん剤「サイラムザ」が20年の適応拡大を受けて伸びたほか、新製品や成長製品に位置付ける医薬品が伸びて売上高の53%を占め、収益を下支えした。

 新製品や成長製品と位置づけた製品の売上高は16.6%増の1311億円だった。販売数量も17.1%伸びた。年間では2製品を発売し、3製品で適応追加の承認を得た。特許が継続している製品群の売上高は5年間の平均で25.6%成長。2014年から10年間で20品目の承認取得をめざす「20 in 10」は着実に進行しているのを、改めて印象付けた。米国で開発が進んでいる新薬について、すべて日本でも並行して開発が進める体制整備が奏功した。

 主力製品の交代や効率化などに向けて、同社の日本で唯一の製造拠点である西神工場(神戸市西区)では設備投資を計画。新しい研究室の設置や製造ラインの自動化など進める。

 製品別では、サインバルタが21.4%減の501億3000万円、アリムタが18.4%減の329億9000万円と減少した。一方で、サイラムザが0.9%増の525億6500万円と稼ぎ頭になった。このほか糖尿病治療薬「ジャディアンス」が24.7%増の341億1700万円、糖尿病治療薬「トルリシティ」が1.7%増の339億1200万円、乳がん治療薬「ベージニオ」が33.8%増の260億2800万円、関節リウマチ治療薬「オルミエント」が51.1%増の213億9200万円と伸びが目立った。

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