米ギリアド、カルナバイオ開発の薬剤から治験申請へ 22年後半にも

【神戸経済ニュース】米製薬大手ギリアド・サイエンシズは米国時間14日に開いた投資家向け説明会で、がん免疫療法を目的とした「新規DGKα阻害剤」について、7〜12月期にも米国で臨床試験(治験)開始の申請(IND申請)を計画していることを明らかにした。同薬剤は、カルナバイオサイエンス(4572)が創成した化合物に関する、同社とギリアド社が結んだライセンス契約が元になっており、ギリアドが製品化に向けた開発を進めている。

 カルナバイオとギリアドのライセンス契約は2019年6月に結んだ。説明会ではギリアドが同薬剤の製品化を積極的に進めていることを投資家に示したうえで、同薬剤への期待を示した形だ。カルナバイオは、投資家向け説明会で紹介されたこと自体に業績への影響はないとしている。ただ今後、製品開発の段階が進むことによる一時金(マイルストーン)につながるか、投資家らの関心を集めそうだ。

 ギリアドが説明会資料を同社のホームページで公開したほか、カルナバイオが日本時間15日朝に説明会で紹介されたことを文書で公表した。カルナバイオの吉野公一郎社長は「ギリアド社の数ある協業の中で、当社とギリアド社の協業プログラムが重要な協業の一つとして紹介されたことを大変うれしく思う」とコメントを発表した。

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