川重、完全電化船向けに推進システムを納入 タンカーでは世界初

20220415あさひ

【神戸経済ニュース】川崎重工業(7012)は14日、旭タンカー(東京都千代田区)が運航する電気推進タンカー「あさひ」(写真=旭タンカー・e5ラボ提供)向けに内航船用の大容量バッテリーを搭載した推進システムを納入したと発表した。船の推進力を中心としてエネルギーシステム全体を完全に電化したことで、同船の航行時に二酸化炭素(CO2)を排出しないのが特徴だ。タンカーとしては世界で初めての完全電化した電気推進船になる。

 従来のエンジンが付いた船であれば、燃料タンク、主機関、推進器に相当する部分を川重が担当した(透視図=川重提供)。このうち推進システムを構成するのは大容量リチウムイオンバッテリー、推進制御装置、電力管理装置などだ。動力・電力を主推進器やその他の機器に効率よく供給する。システム全体の異常を監視する機能を備えるため、機器に異常が発生しても素早く正確に把握することができる。同システムは川重の播磨工場(播磨町)で生産した。

 発電機事業で蓄積したノウハウを活かし、大規模自然災害などのときは緊急用電源としても利用できるようにした。バッテリーは最大3480キロワット時の電気を蓄積。市販の電気自動車(40キロ〜60キロワット時)の60〜90倍の容量だ。フル充電には12時間かかり、近海を最大10時間を運航する想定という。温暖化ガス排出ゼロの電気推進船を開発・普及促進するe5ラボ(イーファイブラボ、東京都千代田区)が企画・設計した。燃料供給船として東京湾内での運航を予定している。

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