ATAO、今期最終損益トントンに 売上高は中期の増加基調を想定

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【神戸経済ニュース】バッグや財布を企画・販売するスタジオアタオ(ATAO、3550)は13日、2023年2月期の連結最終損益がトントン(前期は2100万円の赤字)になりそうだと発表した。今期は新型コロナの感染拡大を受けた百貨店の臨時休業をひとまず織り込まず、店舗での販売が回復すると見込む。ただ店舗との連携強化をねらったネット通販システムの自社化の費用に加え、新ネット通販サイト浸透を目的に広告費も増やす。

 売上高は前期比11%増の40億円、営業損益はトントンを見込む。今期から、収益認識に関する新会計基準を適用する。このため売上高のうち、従来の百貨店への支払う手数料分だけ上乗せして計上することになる。だが同じ額を営業費用として計上するため、営業利益以下、各段階の利益には影響しない。影響額見込みについては明らかにしていない。子供向けブランド「ILEMER(イルメール)」についての広告費の投入も続ける。

 年間配当は前期据え置きの5円(中間なし)を予定する。

 同時に示した22年3月期の連結決算は、最終損益は2100万円の赤字だった。新型コロナウイルスの感染拡大を受けた店舗の臨時休業や営業時間の短縮などで、店舗の売上高が減少。ネット通販は前の期を上回ったが、補えなかった。売上高は前の期比10%減の36億円、営業利益は87%減の1200万円になった。

 中期的な連結売上高の目標値も発表した。24年2月期に46億円、25年2月期には55億円と増加基調を想定する。ILEMERの海外進出などによる顧客層の拡大と、新ネット通販サイトを活用した店舗とネット通販の相乗効果などをめざす。同社は昨年10月に東証グロース市場を選択したのに伴う事業計画を開示したが、具体的な売上高目標を示していなかった。

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